技術者が語る「東和のプロジェクト」

技術者が語る「東和のプロジェクト」

課題への挑戦から生まれる新しい技術〜 森口圭輔 第二事業部 岐阜工場 研究開発室

 実はプロジェクトが始動するきっかけは、何かのトラブルという事が多いのです。鉄鋼業界の高炉改修の事業に携わった経験がありますが、それがまさにそれでした。これは20~30年に一度くらい行われる耐火物の張替え作業の時、材料自体を20m程上部へ圧送する際、実際に現場で作業に入ると製品をうまく圧送することができず、そこを解決するために試行錯誤を繰り返し改良する運びになりました。
 当社は材料を提供するだけでなく、施工管理まで一貫して行いますので、いつでもプラスアルファの作業を伴います。ある一部分だけをクリアすれば終わりというような事ではないので、トラブルを抱える可能性も増えてくるわけです。完成品だと思っていた商品が現場では使用できなかったりするのはよくあることで、その度にまた開発、改良を重ねなければ根本的な問題は解決しません。施工の現場はひとつとして同じものはありませんので対応も様々ですが、こうした失敗やトラブルが、新しい発見へとつながるのです。
 社内で打ち合わせをし、方向性を定め、模擬テストも行いますので、ここでまた技術も磨かれていくのだといえます。そしてそこで解決をみれば、お客様からの信頼を得ることもできます。
それまで蓄えたデータや経験だけでは通用しないことが多く、苦戦を強いられることもありますが、それらを乗り越えたときの達成感はとても大きいものです。多様なニーズに応えていくことで、技術や経験を積み重ね、それをもとに新しい課題に挑戦し続けています。

すべては未来へつながるプロジェクト〜 菊地俊哉 第二事業部 岐阜工場 資材課 課長

 過去にマグネシアカーボン質のキャスタブルの開発プロジェクトを立ち上げました。お客様にテストの場を提供していただき、トータル3年をかけて試行錯誤を繰り返しました。そこで施工し、使用状況までチェックした後、個々の問題点をクリアしながら改良を繰り返すという作業でした。最終的な結果だけを見てしまえば、問題の原因がどこにあるのかがわからない場合がありますので、その途中経過まで観察させていただきました。それはとても時間のかかる作業ですが、新しい技術を開発するには欠かせない作業なのです。
 失敗の原因を探求するするということが、開発の原点であり、結果ばかり急がずに経過を観察するという地道な作業が最も大切なことだと言えます。技術者もユーザーであるお客様も納得する結果を得るためにはこの粘り強さが必要です。
 日本で開発している技術の中でも、海外では未発達な分野はまだまだ存在すると考えます。そういう開発技術を世界のマーケットの中で戦略的に売り込んでいこうという計画もあり、これからが楽しみなプロジェクトでもあります。自分たちの開発こそが時代をひっぱる最新技術であり、ひとつひとつのプロジェクトが未来を担っているのだと考え、日々開発に取り組んでいます。